「狭小二世帯住宅」です。〈プライバシーの尊重〉や〈将来の相続〉といった事を考えて、〈二分割した敷地に世帯ごとの棟を配置するデザイン〉にしました。鏡像のように建つ二棟は、ほぼ同じ平面の平屋です。個々の棟が、高齢のお母様と娘さんが各々暮らす「一人暮らしの狭小住宅」になっています。母娘の暮らしぶりを鑑み、水回りにはしっかりと面積を割いています。部屋は、昼を過ごす場所と寝室に分けると暮らしにメリハリが生まれます。面積の制約があるので、昼の部屋は多目的に使う〈茶の間〉のように考えました。二棟の間隔はバランス良いものになり、母娘はお互いの暮らしに干渉する事なく楽に過ごしているようです。
- ■ 建築家 / 福島慶太 遠山麻子 / スタジオ・スペース・クラフト
- ■ 場所 / 東京都葛飾区
- ■ 竣工 / 2020年12月
- ■ 構造・階数 / 木造1階
- ■ 建築面積 / 70.73m²
- ■ 延べ面積 / 69.22m²
- ■ 家族構成 / 母+子
- ■ 写真家 / 飯貝拓司
