借地と建物の維持継続、資産としての住宅を残していくに当たり、将来の相続を見据えた二世帯住宅を計画しました。二世帯を構成する家族のそれぞれの立場や思いを細かく分析し、心理的な不安をできるだけ取り除きながら、一緒に住むことのハードルを低くすることを心がけました。中心に中庭を設けたことで1,2階にそれぞれ十分な光と風の取り込み、同じ建物でありながら近すぎず遠すぎない生活の距離感を生み出すことで、お互いの生活スペースの充実と、プライバシーに幅の広いグラデーションが持てるような空間になっています。
- ■ 建築家 / 坪井当貴 / 坪井当貴建築設計事務所・一級建築士事務所
- ■ 場所 / 東京都世田谷区豪徳寺
- ■ 竣工 / 2022年10月
- ■ 構造・階数 / 木造在来工法 2階建て
- ■ 建築面積 / 209.35m²
- ■ 延べ面積 / 232.51m²
- ■ 家族構成 / 親夫婦、姉、子夫婦、こども2人
- ■ 写真家 / 小林勇蔵 / ケイ・エスト・ワークス